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約1年使って分かった サロモン X ULTRA MID 2 GTX の耐久性とソール性能など

昨年5月に購入したサロモン X ULTRA MID 2 GTX。

約1年、10回ほど山行で使って感じた良い点と改善が必要と思った点を備忘。

alfaduca.hatenablog.com

 購入から約1年間、低山から3000m越えの高山での山行で使ってみた感想をまとめておきます。

この靴の出番は、主に春、夏、秋の日帰り、或いはベースウェイト6kg、水1.5L、食料と着替えで1kg程度のテント泊で使用しました。行先は尾瀬や八幡平、北アルプスなど様々です。

 

 目次

1.外装の状態

現在はこんな感じになっております。昨日森の中に雪が少し残る某山に行ってきた直後の写真なので泥がついたままですみません。

色落ちは1年経ちましたが殆どなく、また以前履いていたKeenのように靴底のサイドの部品が剥がれたり、破れたりする事象は今のところ発生してません。

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右足。靴底側面の部品は購入時のまま、特に損傷はなし。

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左足。こちらも同様に損傷はなし。

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ベロとインナーも切れたり、破れたりすることもなくきれいなままです。

 

右足。ベロの内側が焼けたような茶色になっているのは、靴下色移りです。

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左足。こちらはきれいな状態。何度も足入れしてますが、かかとの擦れや破れはありません。f:id:alfaduca:20180527195030j:plain

防水性能は少し落ちてきた気がしますが、顕著に落ちたというよりは、少し染みるのが早くなったかなという程度。

これまでのところ、靴の外側については、どこも破れたり、ほつれたりすることもなく頑丈なつくりだなと感心しています。

 

2.1年後のソールの状態

昨年は7回、今年は4-5月で3回日帰り登山で使っているため、そこで感じたソールの良い点と弱いと感じた点。

 

1年前、新品購入時のソールの状態

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こちらが1年後のソール。泥がついたままで見ずらいですがご容赦ください。

新品時と比べると、少しソールが減ってきたかなという気がします。

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ソールのズーム。Vや山のパターン表面が減ってきているのがわかります。

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それでも石や岩の上でのグリップ感は健在でまず滑ることはありません。

特に下りで足をフラットにできず、斜めになった石や岩の上に乗った場合でもがっちりソールがホールドしてくれるので、滑ってヒヤッとすることはありませんでした。これは予想以上に良かったと感じています。

 

かかとも殆ど削れてないですが、歩き方と骨格のせいか、かかと外側が中央付近よりも少し削れが多いようです。細かい網の目のパターンが薄くなってきています。

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つま先部分

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 右足のつま先。正面のブロックパターンは健在。細かいスリットも十分残っています。

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右足のつま先部分、上から見たところ。向かって右サイド寄りは、石や岩で擦れてメッシュパターンが薄くなってきました。

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左足。正面。こちらも右足同様ブロックパターンも十分残っています。

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左足つま先の左サイドのパターンは、右足よりも残っている感じ。

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3.1年ほど使ってみて良いと思った点

その軽さと頑丈さ。縫製もしっかりしておりほつれや破れがないこと。

またソールは石や岩場でがっちりグリップしてくれるのが素晴らしい。

あと、靴のサイズはワンサイズ大き目にして正解でした。

 

私の使い方では、荷物がやや重くなり北アルプスあたりに行く場合はソールが重みでつぶれることを考慮して、より靴底の厚いビブラムソールの登山靴のほうを選びました。が、低山や荷物が少ないテント泊ならこの靴でも良いと感じています。

 

例外としてこの靴は軽量な代わりに靴底が割りとたわむので、荷物が少ない山行でも、岩場でつま先をひっかけて足裏をフラットにしながらら登るような山、例えば奥穂高岳とかでは、靴底のたわみの少ない靴を使ったほうが良いと思います。(私もその場合は重量は重いですが LA SPORTIVAを履いていきました)

 

4.この靴の弱点かなと思える点

最後に、この靴の弱点に感じている点を挙げておきますと、登山道がよく乾いているときに石、岩の上ではサロモン独自の”contagrip”が性能を十分発揮してくれる一方で、

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濡れた木道、木の根、電動のこぎりで切断された切り株の上、残雪ではよく滑りました。

おそらく歩いているうちに、靴底のvや山のパターンの内側に入っているスリットが泥などで埋まってしまうと水を排水できず、スリットがなくなることでゴムもたわみにくくなるため、結果的として水との接地面が滑りやすくなってしまうのではないかと考えています。

昨日の山行では登山道が雪解け水でぬかるんでいたり、一部雪が残っているところを歩いたので、写真で分かる通り一部のスリットに泥が入って目がつぶれています。

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低山でも砂地や砂利道で滑りやすかったのも同様の理由ではないかなと思っていますが、他メーカーを含むどの靴でもそうした状況では大抵滑りやすくなるので、この靴が特に悪いという意味ではありません。

よって、天候や歩く道の状態に応じて、他の靴と使い分けたり、足の置き場に気を付けながら歩くことで、転倒による不慮のケガを防げるのではないかと思います。

 

5.まとめ

総評としては、軽量重視で購入したこの靴は、1年経ってまだソール、外装も十分使える状態で耐久性はなかなかもの。 

日帰り登山から、荷物の少ないテント泊まで使えますが、濡れた木道、木の根、切り株では滑りやすく、ソールがたわむので、急峻な岩場の上るときには別の靴をチョイスする場面も。しかし個人的には軽さと扱いやすさがあるこの靴は概ね良い買い物だったと感じています。

 

サロモン X URTRA MID 2 GTX、2018年5月26日現在、17,000円前後で販売されています。3年程度使えれば十分元を取れそうです。